AMH(抗ミュラー管ホルモン、Anti-Mullerian Hormone)について

Tel.06-6905-8007

Blogブログ

  • TOP>
  • ブログ>
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン、Anti-Mullerian Hormone)について

2019.04.24

AMH(抗ミュラー管ホルモン、Anti-Mullerian Hormone)について

AMHという言葉を聞いたことがありますか?

 今日は、みなさんにAMHについてお話をしたいと思います。

AMHは女性においては、子宮の顆粒膜細胞より分泌され、一般に男性と比較し分泌量が低いです。成人女性では加齢により減少し、閉経期よりほとんど分泌されなくなりますが、これはAMHの主要な分泌源である前胞状卵胞の消失によるものといわれています。

女性の卵は原始卵胞→発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞というスケジュールで成熟化していきます。原始細胞が成熟を始めるとAMHを分泌するため、そのAMH値は発育細胞の数を推定するために有用と考えられていますが、必ずしも妊孕可能な細胞数を反映している訳ではありません。

AMHはLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)と比較し、性周期による変動が少ないため採血時の制約がありません。不妊女性の卵巣の予備能の目安とされています。

AMHの数値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
その為、AMHは卵巣予備能(※)の目安となる評価指標で、不妊症治療領域では近年話題になり注目されてきております。
(※卵巣予備能: 卵巣の中に残っている卵子の目安)

卵の質がいいのか、順調に育つのかは年齢に一番よく相関します。卵子の老化は実年齢に比例するのです。同じAMHの値であっても、年齢が高いほど反応は悪くなります。

よくある誤解として、「AMH値が低い」⇒「妊娠率も低くなる」と思われがちなことです。

たとえばAMH値を測っていないから知らないだけで、実はほとんどゼロに近い数値でも自然に妊娠・出産している人はたくさんいます。
受精卵さえできれば、その人の年齢なりの妊娠率はきちんと出ます。重要なのは、その受精するまでの利用できる卵が残っているかどうかが問題で、その卵が残っているかどうかを判断するのがAMHの数値なのです。

卵の数が少ないということは、不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示すのであって、「AMHが低いからほとんど妊娠できない」ということではありません。

もし今までの文章を読み気になった方が検査をした場合、出た検査結果のどの値が正常なのか異常なのかを気にされる方もいると思いますが、実はAMH値で、「基準値」・「正常値」を設定することはできません。

しかしながら、AMH値を年代別にみると、年齢とともにAMH値は減少する傾向にあり、平均値(年齢との相関関係)といわれる統計値は出すことはできます。個人によって大きな差があるため、正常値という設定はできません。同じ年齢層に比べ、卵巣予備能が多いか少ないかを判断するものになります。

どんなホルモン検査にも測定誤差はありますが、AMHはその誤差が大きい特徴があります。たとえば測定値が「1」だとすれば「0.9」と「1」と「1.1」という値も測定誤差を考慮すると大体同じという意味になります。

長くなりましたが、、

AMHのまとめとして、
卵巣では常に新しく卵子を作っているわけではありません。生まれる前に作られた卵子が保存されているだけです。したがって生きた卵子はどんどん消滅して数がどんどん減少するとともに、年齢とともに卵子自体も年をとり古くなります。

卵子の質は、その古さ、年齢の影響を直接受け、卵子の数も年齢とともにどんどん減っていきます。いざ子供が欲しいと思った時に卵子がないということがおきます。卵巣の予備能は今までのホルモン検査ではよくわかりませんでした。
AMHはその指標であり、また他のホルモンと違い、月経周期のいつ測ってもよい血液検査です。

「私のAMHはいくつなのか?」というように今の自分のAMH、そして卵巣予備能を知ってほしいと思います。
卵巣予備能を知ることは、不妊治療がいつまでできるかの目安ともなります。
見た目は若くても、寿命がどんどん長くなっても、女性の生殖年齢は昔と変わりません。

まず、AMHを測って自分の「卵巣年齢」をチェックすることで、自分の人生設計を考えるキッカケになるのではないでしょうか。


神道レディースクリニックでは、AMHのご相談、測定を行います。ぜひ気軽にご相談ください。