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2023.06.02

気づかずに感染している梅毒

いつも神道レディースクリニックにご来院&ご観覧いただき誠に有難うございます。

本日は梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染することで起きる病気 梅毒についてのお話です。

梅毒と聞くと、さすがにそれは…と思う方も多いのではないでしょうか?

1943年にペニシリンという抗生物質での治療が成功して以来、激減した感染症です。

🟧『梅毒』=『昔の病気』とイメージが強いかもしれませんが現在全国的に急増しています。

梅毒は日本で急増しているというニュースを見られた方も多いかもしれません。

梅毒は2010年頃までは年間数百例の報告数でしたが、2010年代以降は増加が止まらずうなぎ登りに!!

2022年は12,964例と感染症法の施行以来初めて年間1万例を超えました😭

梅毒は大変隠れるのが、お上手な菌でして一度出た症状も消えることもあるので大変気づきにくい病気です。。

梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。

また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもあります。

🟧妊婦さんの感染が深刻

梅毒の患者の多くは性風俗店に勤める女性や利用した男性でした。最近は時代の変化と共にSNSやマッチングアプリを通じて知り合った人と性交渉を持ち、体に異変を感じて来院する人も増えています。


普段は風俗などで遊んでいなくても、妻の妊娠中に魔が差して遊んでしまった。という方もおられるかもしれません。大変深刻なのが妊婦さんの感染です。

神道レディースクリニックでは、妊娠初期に梅毒や肝炎・HIVなどの感染症のスクリーニング検査を行います。初めての妊婦健診の時に受診券を使用して検査を行うことになります。

感染した妊婦の7割以上が無症状のため、妊婦健診で初めて感染に気づく人も多いものです。

母から子供への感染とその結果起きる先天異常などを考えると、妊活中〜妻の妊娠中は感染すると大変なこととなります。

通常お薬を飲めば完治する梅毒の怖いところは、

妊娠している人が梅毒に感染すると、薬を飲んでも約14%が胎盤を通じて胎児にも感染し(先天梅毒)、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。生まれた時に症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

特に、梅毒はキスでも伝染る可能性がある上に、大流行中のため要注意です!!

🟧妊娠前チェックで安心

当院ではパートナーと一緒にブライダルチェックをおこなっております。梅毒は血液検査で分かりますので性病検査を受けられる際はぜひ検査してみてください。

※梅毒は感染直後は、陽性反応が出ないこともあります。感染後6週間経過するとほぼ確実に有無がわかります。不安な性行為があった、不安な症状などがある方はお気軽になんなりとご相談くださいませ。